横浜市港北区で主に自然周期・低刺激法による体外受精を行う不妊治療専門クリニック|不妊外来

不妊治療・体外受精・顕微授精・胚凍結

なかむらアートクリニック

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精液検査・人工授精

男性不妊

不妊原因〜男性 質が大事!

不妊の男性側の原因としては、特発性造精機能障害、精路通過障害(閉塞性無精子症)、性機能障害(ED)、加齢などがあります。特発性造精機能障害とは、精子の量の低下、質の低下のことです。

精液検査

この検査で何がわかるのでしょうか?

ans. 精液量 精子濃度 精子運動率 正常形態率

精液検査WHOの規準を満たすのは約8割と報告されています。満たさない男性は約2割と少なくありません。その約2割は自然妊娠の可能性がかなり低くなります。一方、WHOの規準を満たしたとしても、精子の質が低下している場合、受精能力や胚を育てる力が低くなってしまいます。精液検査はあくまでも男性の妊孕力の指標のひとつですが、全てではありません。特に、35歳以上では精液検査が正常でも、質が低下していると報告されています。

WHOマニュアル2010による正常下限値
検査項目正常下限値 
精液量1.5 mL1.4〜1.7
総精子数3900万33〜36
精子濃度1500万/ml 

総運動率:

前進+非前進

40%38〜42

前進運動率

32%

31〜34

生存精子率58%55〜63
正常形態率  4%3.0〜4.0

12カ月以内にパートナーが妊娠した集団の下限値

 *WHOマニュアル2010によって、それまでの精液所見の正常下限値が変更されました

精子の質とは何ですか?

ans. 受精能力 DNA損傷率

精子の受精能力や、DNA損傷率は精液検査では分かりません。

精子の質が悪いと・・・

正常な受精卵ができない:卵子が活性化しない

受精卵できても胚が育たない:発育途中で停止する

胚が育っても妊娠に至らない:着床しない

妊娠しても流産となってしまう

精子の質を下げる原因は何でしょうか?

生活習慣

加齢(35歳以上):精子も老化します

活性酸素の増加:DNAが傷つきます

精索静脈瘤:手術で治ります!

精子によくない生活習慣とは何でしょうか?

精巣への血流が悪くなる生活習慣:喫煙、高熱環境(サウナ、膝上のパソコン)、長時間の座位、ブリーフ、自転車競技など

男性ホルモン不足となる生活習慣:睡眠不足、運動不足

生活習慣病:糖尿病、高血圧、肥満

長い禁欲期間

もし精子の質に悪影響を及ぼすと考えられる生活習慣該当するものがあれば、是正しましょう。肥満予防にダイエットしましょう。夜は早く寝ましょう。

精液検査は必ずしも、精子の受精能を反映しない

精子

1)禁欲期間2日以上7日以内とします。また禁欲期間が長くなると精子濃度が高くなる現象が報告されています。
2)検査の回数:1カ月以内に少なくとも2回行う。2回の結果に大きな相違がある場合にはさらに検査を行います。2回の場合にはその平均値、3回以上の場合は中央値を採用します。
3)精子運動率:100倍で検鏡して粘液系、精子凝集の有無、精子分散状態を確認します。
精子運動性は顕微鏡下400倍で観察します。

【精液検査所見に影響を及ぼす因子】禁欲期間・体調・検査環境(自宅 or 病院、休日 or 出勤前)・気温・湿度

人工授精

 WHOの基準値から推定した、自然妊娠が可能な原精液の総運動精子数900万〜1,500万個となります。人工授精が有効なのは、1,000万個以上とされています。一般に原精液の総運動精子数が1,000万個以下の場合は体外受精の適応と考えてよいと思います。500万個以上でも、運動率が30%以上であれば人工授精が有効とする報告もあります。実際に人工授精当日の総運動精子数が500万台で妊娠した希少例を経験しております。正常形態精子が少ない場合の人工授精の成績は不良とされています。

受精障害

 一般精液検査は必ずしも、精子の受精能を反映しておりません。WHOの正常下限値を下回る場合、精子の受精能が低下している可能性が高くなります。

体外受精を受けて判明する不妊原因が受精障害です。人工授精までの治療では、受精障害かどうかは分かりません体外受精において受精率は一般に70%程度ですが、著しく受精率が低い症例は受精障害と診断されます。アクロシンなどの先体酵素の異常と考えられ顕微授精の適応となります。

生活習慣を見直しましょう

不妊治療の際には妊孕力を上げるために、睡眠食事栄養運動休息などについて見直しましょう。痩せすぎや過体重も妊孕力を下げます。喫煙はご夫婦ともNGです。女性のみならず男性も生活習慣の見直しをしましょう。

不妊原因の半分は男性側に原因があります。喫煙高熱環境(発熱・サウナなど)、長期間の禁欲は精子の質を低下させます。男性側に原因があるセックスレスなどの性生活の再確認もしましょう。

男性側の協力なしに不妊治療は成り立ちません。くれぐれも喫煙はNGです。サプリメントを摂取するよりも、禁煙を優先して下さい女性の妊孕力についての正しい情報を夫婦で共有しましょう。今後の不妊治療の方針を立てる際にとても重要になります。